紅茶文庫

ややななめの視点から、やさしい語り口で元引きこもり・元早大文構生が語ります。要するに読者をかなり意識した雑記です。

4、6、7、9、12、2、ジョーカー

僕の周りには話を真剣に聴いて会話できる人がとっても多いんです。話を聴いたうえで、さらにその上に話を丁寧に積み上げる……。そのおかげで、たまに想像もつかないくらい深い話ができたりします。

ここでのポイントは 聴く こと。論理的に話すのは大事だけど、二の次。相手に合わせたカードを切る。なければ、カードを作り出すくらいでなければいけません。

そういうのが上手な人たちに鍛えられ、自分もほんの少しこのスキルを体得できたかなと思います。最近そう実感できたのは、友達の友達を紹介されて、その日のうちにその人の恋愛の話を掘り下げて聴き込んで、アドバイスをしたとき。
(初対面なのに恋愛話を全て話してしまうその子もなかなかすごいですね、しかも女子。)

その日は死ぬほど丁寧に話を聴くことができました。その子も、本当に話してよかったと喜んでくれました。僕もそんなことは初めてで、びっくりしつつとても嬉しかったのを覚えています。

どうやら僕は、この能力が大事だと気づくのが遅かったようです。初対面の人にこんなに心を開いてもらえるとは。帰ってからもよい出会いの充実感でいっぱいでした。恋愛でもないのに。

もしかしたら、人の話を聞けない人って、結局一人で生きているのかもしれない。一人で生きるのも悪くないけど、僕は寂しがりだから、もう少しみんなと一緒にカードを積んでいこうかな。
ソリティア、できないんだよね。