紅茶文庫

ややななめの視点から、やさしい語り口で元引きこもり・元早大文構生が語ります。要するに読者をかなり意識した雑記です。

【ちょっと宅浪してみた】第二話 ごろごろ、ごろごろ、にこにこ、ごろごろ。

 

前回までのあらすじ

d-rimshot.hateblo.jp

大学をやめてニートになったけど、有村架純と結婚できる気がしている。

 

ちょっと優雅すぎちゃった生活

僕は、何かをはじめるのが人よりおっそい。それも普通の遅さではない。人が何かをし終えて、一服終えるのを見て、やっと僕は重い腰をあげる。時に腰が重すぎて、そのままころんと転がることもある。

暖かくなってきて、考えも前向きになっていたので、以前通っていた以外の大学に入り直すつもりはあった。(金銭面から、漠然と国公立を志望していた。)ある程度の学力はあるとはいえ、1年以上もろくに勉強していないから、普通はあせり始める。でも、ここであせる正常な感覚を持っている人が、こうなるはずはないということにお気付きだろう。教育テレビをみてごろごろ。ニコニコ動画をみてにこにこ。自分が小学生のころやっていた番組に食いつき、そうでない番組のときはごろごろのギアをあげる。このトップギアのごろごろは、逆にどこか美しくすらあるわけがない。

 

2~3日に1回は散歩しよう

んでも、やっぱり引きこもるのは健康によくない。天気が良くて、気が向いて、お腹がすいていないという、とっても厳しい条件をクリアしたらお散歩に出かけよう。ご飯を食べに行くこともあるが、行先はもっぱら本屋である。

だいすけ氏の家から20分歩くと小さめの本屋が2つ、45分歩くと中くらいの本屋が1つ。新古書店の二つはいずれも20分歩くとある。自転車はないし、買うのはめんどくさいので歩く。散歩はけっこう楽しい。猫背になって、下ばかり向いて歩いていた気がするが、そうすると植物や猫によく会える。歩くのは別にめんどくさくない。そんなことをめんどくさいとか言う人は将来が心配だ。

本屋に行くと言っても、向学心があるわけではないので、真面目な本は読まない。このころの僕は小説も読めないので、必然的に漫画を読むことになる。途中でそれに気づいたので、僕は新古書店にしか赴かなくなった。漫画を新刊で揃えてたら金銭的に死ぬ。社会的にはもう死んでいる。平日お昼のブックオフは、前向きなオーラがほんのりも感じられない素敵な場所だ。

 

空きっぱらに酒を注ぐがごとく

まず、中学生の頃から読んでいたが、途中で読むのをやめた漫画を買いあさる。(『ハヤテのごとく!』が筆頭)。あとちっちゃい頃から好きだった『みどりのマキバオー』なんかも買ったが、一番のヒットは、なんといっても『バクマン。』だ。

先ほども言ったように、この時期の僕は社会に役立つような能動的なことを何もせず、教育テレビを見ては、世界トップクラスのごろごろをしながら過ごしていた。でも、たまにそのごろごろが功を奏することもある。その一番大きなものが、『バクマン。』を知れたことである。このアニメが、教育テレビで再放送していたのだった。

すっげぇ面白そうだし、20巻までしかない模様。とりあえず5巻までごそっと買う。

ちなみに、3日後には20巻が僕の寝床の横に積まれていた模様。(この漫画は読むのにとても時間がかかる[1冊30分はかかるだろう]ので、これでも早い方だ。)

 

バクマン。 1 (ジャンプコミックス)

バクマン。 1 (ジャンプコミックス)

 

 ここで覚えておいて欲しい公式がある。

何も持っていない奴であればあるほど、他のものに影響されやすい。

僕も例外ではなく、漫画家ってかっけー!どうしたらなれるのかな?などと漠然と考えていた。(ハヤテを読んだ後は執事に、マキバオーを見た後には騎手になってみたいと思った。『アイシールド21』を見た後にアメフト選手になろうとは思わなかった)

なお、僕は中学の美術の成績が2である。国語は3。得意の家庭科は4だ。

 

僕は漫画家になれるのか。そして、初めての漫画の題材とは……?

今回はここまで。

 

 

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